ハードディスク検査装置
HDD:ハードディスクドライブの評価・検査装置の製品です。
Wikiも併せてご覧下さい。 (Wiki : Hard Disk Tester)
HDT-201A : SATA2仕様対応ハードディスクテスタ (SATA-2 Hard Disk Tester)
HDT-101Aで培った技術をベースに、SATA-2仕様に対応した新FPGA SATAエンジンを搭載。また、Webクエリ技術をベースに、制御用PCでExcel/VBAを活用してHDT-201Aを制御し、柔軟な検査シーケンスを記述することができます。更に収集した検査データをExcelで解析し、信頼性判断や選別などのHDD検査業務の効率化を実現することができます。
■ 特徴 (旧製品HDT-101Aをベースに機能・性能をエンハンスしました.以下は新機能)
・完全ハードウェアロジックSATA2 HDDコントローラ搭載(1.5Gbps/3.0Gbps対応).
・Webクエリ機能、Excel/VBAと連携.
特定領域を繰返し検査する等の検査シーケンスをカスタマイズ可能.
・SMART情報、及びSMARTエラーログ表示機能.
■Wikiから
・Wiki:HDT-201A (Wiki : HDT : HDT-201A)
・HDT-201Aで計測した振動がHDDに与える影響 (Wiki : HDT : 振動)
・Webクエリ機能、Excel/VBAと連携した検査手法 (Wiki : HDT : 検査の自動化・カスタマイズ)
■カタログ・ダウンロード:HDT-201A Catalog
(2015年10月1日リリース)
HDT-101A : PATA/SATAハードディスクテスタ (PATA/SATA Hard Disk Tester)
HDDの信頼性診断、高性能HDDの選別に有効な応答時間分布特性計測(レスポンスプロファイル)を可能にした業務用HDDテスタです。
応答時間分布特性はHDDの故障の予兆の把握やリアルタイムレコーディング向けHDDの選別に活用できます。また、航空機/船舶/車両に搭載するシステムの振動・衝撃緩衝装置の効果測定にも有効です。
■ 用途
・HDD信頼性評価(故障診断・故障予測)
・HDD選別(スクリーニング)
・振動/衝撃等の影響測定
■ 特徴
・完全ハードウェアロジックSATA HDDコントローラ搭載(SATA 1.5Gbps).
・高精度リアルタイムレスポンスモニタ及びプロファイル表示が可能.
・従来型HDDアクセス性能(転送性能)をMin/Max表示.
・振動・衝撃試験でのアクセス応答特性も計測可能.
・損傷の進んだHDDにも対応可能.
・キャッシュモード切替、セクタ単位の柔軟なHDDアクセス方式.
・GUIはWebブラウザの制御/モニタリング表示.
■カタログ・ダウンロード:HDT-101A Catalog
高精度で柔軟なHDD性能計測を実現
HDT-101A は従来のHDDテスタでは不可能であった高精度(1uSオーダー)のアクセス応答特性をリアルタイム計測することが出来ます。本製品は汎用SATA HDDコントローラチップではなく、FPGAに実装したSATA HDDコントローラIPコアを搭載し、マイクロプロセッサ(Linux稼動)でこのIPコアをダイレクトに制御します。これにより、柔軟で且つ厳密な計測を可能にしました。
応答時間分布特性計測 (Response Profiler)
HDT-101Aではリアルタイム計測された応答時間をヒストグラムとしてプロファイル表示することで、HDDのアクセス応答時間分布特性を把握することが可能です。READ/WRITEモード、HDD内臓キャッシュのON/OFF、バースト転送セクタ数などの各種アクセスパラメータを変更して計測することができます。HDDの機種固有のプロファイルと信頼性の低下が疑われるHDDのプロファイルを比較することで早期の故障診断予測が可能です。
プロファイル表示される応答時間分布特性は信頼性判断やHDDの選別だけでなく、振動・衝撃試験時にHDD及びシャーシの振動・衝撃緩衝特性を把握するのに効果的です。
転送性能特性計測 (Data Transfer Thrughput)
従来から使用されている一般的なHDD転送性能計測(READ/WRITE時の平均転送性能:MB/s)手法を、HDT-101AではATAコマンド発行から完了までの応答時間をFPGAに実装したハードウェアロジック計測機能で計測して転送速度を算出しています。このため、汎用OSを使用したHDDテスタでは得られない、高確度で正確な転送速度を計測・表示する事が可能です。
また、従来のHDDテスタは不調箇所を厳密に特定することは出来ませんでしたが、専用ハードウェアIPコアを採用することでコマンド発行毎に常時応答時間をモニタし、不調箇所をロギングする機能も有しています(ワースト64箇所)。
リアルタイム レスポンス モニタ (Realtime Response Monitor)
HDD検査時のATAコマンド発行から完了までのアクセス応答時間をリアルタイムにグラフ表示します(更新間隔:200mS)。更新間隔時間内に発行される数百~数万のATAコマンドに対する応答時間を全て計測し、その集団内の最大/最小/平均値をグラフ表示する事が可能です。
振動・衝撃、気圧の変化、電源電圧変動などの動作環境負荷の影響をリアルタイムに観測することが可能となり、搭載機器に使用されるHDD及びシステムの衝撃吸収装置などの耐環境性能の計測にも活用できます。
HDT-101Aのリアルタイム計測はFPGAにハードウェアロジックで実装されているため、前述の応答時間分布計測、転送性能計測とリアルタイム レスポンス モニタは完全に並行して動作可能です。
※グラフはHDDに段階的に強度を高めた振動を印加して応答時間を計測したものです。