目次

4. 検査の自動化・カスタマイズ

Flexible HDD test sequence
Excel/VBA script
Web Query

※ HDT-201A以降の製品で対応


HDT-201Aは、制御用PC上と連動して検査の自動化やカスタマイズを行うことができます。
これは、制御PC上でMicrosoft ExcelのWebクエリ機能とVBAを用いて検査用スクリプト記述し、ユーザの目的・仕様に合わせて検査を自由にカスタマイズ可能です(連続試験や繰返し試験、等)。
ここでは、提供するHDT-201A用サンプルの概要説明と使い方などを記します。

ここではMicrosoft Excelを基に紹介していますが、Excelに限らず、HTTPプロトコルをサポートするプログラミング言語からの制御も可能です(例:C#.NET等)。


Excel/VBAとWebクエリ機能を用いて独自の検査仕様に対応

Excel/VBAを活用して、制御用PCのExcelシートからHDT-201Aを制御することができます(HDDの電源操作、計測パラメータ設定、計測の開始/停止等)。
これら操作で実行した計測の結果を、Webクエリ機能を用いて制御PCのExcelシートに取り込むことができます。
取り込んだデータをExcelファイルとして保存できるほか、そのデータを用いて自動判別などを行った結果も保存しておくことが可能です。

VBA:Visual Basic for Applicationsは、マイクロソフト社製のMicrosoft Officeシリーズに搭載されているプログラミング言語です。
VBAを活用することで、マイクロソフト社製のExcel等のアプリケーション・ソフトウェアの機能をカスタマイズしたり、拡張することができます。
Microsoft OfficeシリーズのアプリケーションにはVBA用の統合開発環境が付属しています。

上図は制御用PC上のExcelシートの例です。
ExcelのWebクエリ機能を用いて転送性能特性を取得した例です。

検査の自動化・効率化
Excel/VBAを用いて専用の試験シーケンスを記述することで、自動的に検査結果を集計・解析することが可能です。
WebクエリとExcel/VBA等の技術を活用して、長時間の繰返し検査や特定領域を繰返し検査するユーザオリジナルの特殊な検査シーケンス等も容易に記述することができます。

自動選別
前述の検査を自動的に実施し、その取得した計測結果から、選別を自動化することも可能です。
これは判定基準をスクリプトで記述して「適否」の判断を自動的に行うことで実現できます。

ExcelのWebクエリ機能
WebクエリとはMicrosoft表計算ソフトのExcelで、外部サイトのWebページにあるデータをワークシートに取り込む機能のことです。
HDT-201Aは最新の計測データをWebクエリで扱いやすい形式のページを用意しており、PCのExcelシートに簡単に計測データを取り込むことができます。


Excelシートサンプル

弊社サイトにてExcelシートサンプルを提供しています。
これは、Windows Excelで動かす2種類のサンプルを提供しています。

(1) 基本サンプル:DiskTester.xlsm
(2) 繰返し検査用サンプル:DiskTesterLoop.xlsm

ユーザはここで提供するサンプルをベースに、目的に応じて自由にカスタマイズしてご使用下さい。

提供サンプルは、Microsoft Excel 2007以降で導入されたVBA環境を使用しており、Microsoft Excel 2010とExcel 2013で動作を検証しています。
尚、使用しているVBAマクロの互換性の都合上、Excel 2003以前のバージョンでは動作しません。
動作環境はExcel 2010以降のExcel環境を推奨します。

サンプルのダウンロード手順:
以下のリンクからExcelファイル:DiskTester.xlsmとDiskTesterLoop.xlsmをダウンロードします。
尚、Excelファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
必要なアカウント(ユーザ名)およびパスワードは、(A)購入商品に同梱の冊子「はじめにお読み下さい」に印刷されている情報か、(B)製品購入者にメールで送られている情報のいずれかを使用します。

sample1:DiskTester.xlsmのリンク
sample2:DiskTesterLoop.xlsmのリンク


1. 基本サンプル

 使用ファイル:DiskTester.xlsm

概要
HDT-201AのWebブラウザを用いて行う基本的な操作と計測結果表示を、制御PC上のExcelで扱えるようにしたサンプルです。

Webブラウザ画面の中で以下のページと同等の操作・機能をこのExcelサンプルで扱うことができます。

  1. コントロールページ
  2. 転送性能表示ページ
  3. 応答時間分布特性表示ページ

※Excelサンプルでは上記の3ページに対応するシートを、Excelサンプルのタブを切り替えてシートを表示します(下図のシートを参照。左から「Control」シート, 「Throughput」シート, 「Profile」シート)。

    

Excelシートの説明

操作手順

コードの編集


2. 繰返し検査用サンプル

 使用ファイル:DiskTesterLoop.xlsm

概要

制御PC上のExcelシートからHDT-201Aを操作して、指定する領域をアクセスする試験を繰返し実施させて、その計測結果を制御PC上のExcelに取得・表示するサンプルです。Excelシートのデータは繰返し回数分だけ取得されます。

本サンプルは繰返し試験にフォーカスしたサンプルです。そのため、キャッシュ設定やHDDの電源管理などの機能は実装していません。 これらの操作は「1. 基本サンプル(DiskTester.xlsm)」を基に本サンプルに組み込んで頂くか、Webブラウザで操作・設定して下さい。

※繰返し検査用Excelサンプルでは、Excelサンプルのタブを切り替えてシートを表示します(下図のシートを参照)。  左から順に以下のように掲示されています。

    

Excelシートの説明

操作手順

コードの編集